VOCAL WORKSHOP-講師-

初めてステージに立ったのは、小学校1年生の夏。学校のお祭りのメインイベント「カラオケのど自慢コンクール」だった。コンテストだから1曲しか歌えないことに不満だったのか「え、もう終わりなの?もっと歌いたい」という様子だったよと、当時を振り返って父は語ってくれた。

 

それからBeatlesやBoyz 2 Menなどの洋楽も聴いて歌うようになり、高校生の時Gospelという音楽に出会った。初めて聴いた時、衝撃が走った。涙が止まらなかった。こんな音楽を歌っていきたいと思わされた。

 

もっと歌が上手くなりたい。そんな単純な思いから、クラッシックの先生にカンツォーネを習ったり、ポップスの先生についてみたり、はたまた黒人の先生に習ったりした。
大学4年生になって、大阪のリッツカールトンというホテルでいわゆるウェディングシンガーという仕事をさせてもらい始めた。ディズニーの曲や、洋楽のラブソングを当日セッティングされた4人のシンガーで、結婚式のシーンに合わせて歌うという笑顔に包まれた場所での仕事。

 

そんなある時、決して忘れることのない出来事が起きた。

 

たまに4人のシンガーの中に、黒人のシンガーが混ざったりする日がある。その日も、見るからに上手そうな黒人の男性シンガーが1人いた。リハーサル中、いつものカラオケを流しながら歌い始めた時その彼が、「こんなカラオケでは歌えない」と言い始め、「ピアノを用意してくれ」と、急きょグランドピアノが披露宴会場に用意された。

「なんて横柄な」と心の中で思っていたのは束の間、彼はおもむろにピアノに座り、楽譜も何も見ずに『Endless Love』を弾き語りし始めたのだ。めちゃくちゃうまかった。すごかった。伸びていた鼻がポキッと折られて「やられた」という言葉がぴったりだった。自分の実力のなさを思わされた。

 

黒人教会に行った時も同じことを感じさせられた。譜面も見ずに、めちゃめちゃカッコいいピアノを弾く10歳の少年、日本のシンガー顔負けめちゃめちゃ歌が上手い消防士さん。彼らは、耳で聴いてそして真似をして吸収しながら上達していくと聞いたことがある。

 

歌の上達は、そんなに簡単なことではないし時間がかかると思う。今回のVOCAL WORKSHOPに参加しただけでは上手くはならない。
そして技術的に上手いだけでは、人が聴きたい歌にはならないと思う。だから早いうちから、色々な経験をして自分の声に向き合ってほしい。
このワークショップが、これからの歌人生の1つのきっかけとなれば、それだけでうれしいです。

 

 


NOBU(鬼無宣寿)/Voice Trainer、Gospel Singer&Director
<Voice Trainer歴>
音楽学校MI JAPAN、NOAヴォーカルアカデミー、YAMAHA、山野楽器、音楽学校INXS、Wings Music、他

<出演歴>
・日本人として初めて、全国70店舗PLAZA(旧ソニープラザ)月間STORE BGM PROMOTIONにてオンエア
・表参道ヒルズクリスマスショー
・TV『Calbee ア・ラ・ポテトCM』
・小中学校芸術鑑賞会
・TV『ぐるナイ世界ゴチ!輝け!ニッポン&岡村のお稽古で婚活SP!!』
・ホテルオークラ60周年クリスマス企画『Silent Christmas』にて松任谷由実、平原綾香、一青窈らと共演

VOCAL WORKSHOP2017
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